だれもが文化でつながるサマーセッション2023
東京都美術館で開催された、「だれもが文化でつながるサマーセッション 2023」。
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が主催のイベントです。2023年7月29日から8月6日にかけて、共生社会やアクセシビリティに関する講演会やワークショップ、パフォーマンス、展示が行われました。
網膜投影カメラキット『DSC-HX99 RNV kit』
展示室を進み、ふと目にとまったのがこちらの写真。
写っているのは盲学校の生徒。とあるカメラキットを使用しています。
スタッフの方曰く、「“見えづらい”を“見える”に変えるカメラキット」。
一体どういうことなんでしょうか??
正式名称は、「網膜投影カメラキット『DSC-HX99 RNV kit』」(写真左側)。カメラと、ロービジョン者向けに開発されたアクセサリビューファインダーが組み合わされています。ズーム機能で、物を拡大して見ることが可能です。
*デジタルスチルカメラ サイバーショット®『DSC-HX99』(ソニー株式会社)と、網膜投影ビューファインダー 『RETISSA NEOVIEWER(レティッサネオビューワ)』(株式会社QDレーザ社の技術を応用)
「網膜投影型拡大読書器『RETISSA ON HAND』」(写真右側)も、手持ち型の「視覚支援デバイス」。バッテリ内臓のため、外出時も利用できます。また、ズーム機能があり、読書だけでなく、舞台鑑賞など様々な用途で使用可能です。
『DSC-HX99 RNV kit』
網膜投影カメラキットを体験させていただきました!
レンズを覗き込むと、他のカメラと同様に、レンズ越しに物を見ている感覚を覚えました。しかし実際は、カメラがとらえている景色が網膜に投影されているんだそう🤔
そのため、従来のカメラでは撮影が難しかったロービジョン者も使用可能です。
『RETISSA ON HAND』
網膜投影型拡大読書器も体験させていただきました。
まず、物がぼやけて見えるレンズで、ロービジョンの状態を再現。しかし、『RETISSA ON HAND』を使うと、はっきりと物が見えます😲
『読書バリアフリー法(視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律)』にかなうものとして、公共施設での導入を進めているそうです。
今後、読書や鑑賞のアクセシビリティが大きく変化するのではないでしょうか。
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