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イベント参加レポート

「これからのケア」×「ともに生きることばカード」

『ともに生きることば:高齢者向けホームのケアと場づくりのヒント』出版記念イベント(9月5日)

誰もが分け隔てなく「ともに生きる」ことのできるケアの場はあるのでしょうか? 理想のケアの場、これからのケアについて考えるオンラインイベントが開催されました。

ジェネレーター:金子智紀さん、井庭崇さん   ゲスト:加藤忠相さん(あおいけあ)、佐伯美智子さん(むく)、     川原奨二さん(ゆず)

「ケアをする人、必要とする人」が、分け隔てなく「ともに生きる」ことのできるケアの場とは一体?

「ともに生きることばカード」とは

CreativeShift HPより引用

ともに生きることばカードとは、「ケアする人、ケアを必要とする人が『ともに生きる』場を実現するための秘訣」を集めたカードです! 

ケアを実践している人にインタビューし、パターンを集約。

つまり……、ケアの“コツを共有できるツールなんです。

施設でのディスカッション、海外技能実習生への研修など、全国で活用されているそうです。海外技能実習生への研修では、このカードが共通言語なんだとか。対話のきっかけを生み出してくれます。

カードを使ってトーク!

ゲストのみなさんがケアで実践していることを、カードを用いて話していただきました。

ともに生きることばイベント写真 5人が笑顔

「巻き込まれ上手」

金子さん:「巻き込み上手」というカードがあって。これをぜひ川原さんに聞いてみたくて。

巻き込んで行くだけでは、地域の中で共に生きていないというか。巻き込まれることではじめて地位の一員になれるというか。巻き込み、巻き込まれるっていうことが地域ですごく重要だと思っていて。どうですかね?

川原さん:うち、ずっとグループホームを中心にやっているんですけど。うちグループホーム全然鍵がなくて。利用者がしょっちゅう離床してる状況で。最初、「お前らのところでなんでちゃんと見れないの?」って苦情があったんですけど。

祭りとかもそうだけど、巻き込まれる人って巻き込むこともすごく上手だと思うんですよね。だから、巻き込むことをしていたら、巻き込まれることに対しても全然違和感がなくなる。逆に地域の人が見守りをしてくれるようになったり。(意見を)言ってくる人を、最初は丁寧に、いかに大事にするかが大事じゃないかな。そういう人たちって発言もするけど、すごい助けてくれる。

井庭さん:まさに「受け取り応える」って感じですね。

川原さん:うまく地域の中でギブアンドテイクがあるような気がして。それは大事にしてます。

「笑顔が生まれる場」

金子さん:こういうのみっちゃんさん(佐伯さん)が得意だと思っていて。

佐伯さん困った時とか、大変な時ほど笑えっていうのをやってる。

スタッフ3人がもじもじくんの恰好をしている

(モジモジくんの恰好)

利用者さんも混ぜて、子どもたちと一緒に体操するんだけど。しんどい体操を面白くやっちゃうみたいなことを心がけてる。子どもたちも、「ばんざーい!」「はーい!」って。

4人がバンザイをしている写真

大雨のときなんかは、いろんな気持ちを吹き飛ばすってので、笑う・踊るっていうのを大事にしようってやってるわけではないけど、勝手にやってるスタッフが増えてきたなって思います。あと、うちのむくはハグ文化があるので、なんかあった時は、ハグをよくしてますね。

金子さん:川原さんどうですか?

川原さん:現場のスタッフのやりたい・やってみたいっていうのをどうやって応援できるか。現場のスタッフの願いをいかに叶えるかというか。そういうことをすると、「やって良かったね」とか、笑顔が生まれるというか。

どうやったらそれをできるようになるかね?ってそれを考えながら応援してあげる気持ちと言うか。

そんなの加藤さんやってたよね?

金子さん:あの、うちマニュアルがないんです。マニュアルがあると、標準化したサービスは提供できるけど、それって「お前ら失敗すんなよ」、「失敗すんなよ」と言っているのと同じ。うまくいかなかったときに、人は成長する。うまくいかなかったときに笑い合える、許し合えるような環境がないと、いい事業所も現れないんじゃないか。

次回イベント

みなさんも、ぜひケアについて考えてみませんか?

11月7日・22日、12月5日に『ともに生きることば』連続読書会が開催されます。

「自然な環境にする」・「人生を重ねる」・「今を生きる」をキーワードに、「ケアと場づくり」を深めるイベントです。

参加可能人数残りわずかです。気になる方はお早めに!

『ともに生きることば』連続読書会

Peatix HPより引用

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