もうすぐ新学期が始まりますね~!
この春から大学生になられた皆さん、ご入学おめでとうございます🌸
今回はこれから福祉を学ぶことになった方々に向けて、上智大学総合人間科学部社会福祉学科の4年生(休学中)、本間さや香さん(以下ほんさやさん)にインタビューをさせていただきました🙌
現在は福祉に関する活動を行うなど、福祉に熱心なほんさやさん。
実は元々福祉に興味が無く、たまたま上智の社会福祉学科に入学することなったそう😲
そのため、たまたま福祉の道に進むことになった方はもちろん、元から福祉に興味があった方や大学の学部学科選びに悩んでいる方の参考になるかなと思いインタビューさせていただきました!
ほんさやさんが福祉に魅了されるまでのお話と、福祉に対する熱い思いを読んでいただけると嬉しいです(^^♪
私って福祉に来るべきだったんだな。
ーほんさやさんは大学に入学してから福祉に興味を持ち始めたとお聞きしましたが、そのきっかけを教えてください。
元々、私は全く福祉に興味が無く、高校生までは国際関係に興味がありました。英語が大好きで、海外に留学するなど、福祉とは無縁の生活を送っていましたね。
そんな私と福祉との出会いは大学受験です。カトリック推薦で上智大学を受験したので、第二志望まで学科を選ばなければならなかったんですよ。第一志望を外英(外国語学部英語学科)に決め、第二志望として、先生から勧められたのが社会福祉学科でした。その時は、なぜ社会福祉学科を勧められたのか、全く理解できていませんでしたね(笑)。
しかし、第一志望であった外英に落ち、第二志望の社会福祉学科に合格してしまって(笑)。それを聞いた時は膝から崩れ落ち、先生や友人の前で号泣したことを覚えています。その時は、「私の人生終わった」、「福祉って何なん?」と思いました(笑)。また、ちょうどコロナが流行り始めた時期に入学したので、1年間対面授業がほとんどなかったんです。そのこともあり、入学してからも学校生活を楽しむことができませんでした。
しかし、転機が訪れたのは2年生の頃です。対面授業の開始や上京してボランティアに参加する中で、どんどん福祉に魅了されていきました。これといったきっかけは多分、炊き出しボランティアですね。そこで初めて当事者の方と触れ合い、今まで自分がホームレスの人に対して漠然と偏見を持っていたことに気が付くことができました。また、こんな私でも役に立てているということがリアルに分かり、そのことがとても嬉しかったんですよね。その時、「私って福祉に来るべきだったんだな」と感じました。元々、社会のために何かをしたいという思いが自分の中にありましたが、それが福祉をやることなのだと思ったんです。最初は(福祉に対して)障害や高齢といったイメージしかありませんでしたが、大学で様々なことを学ぶ中で、ホームレスや貧困、ひきこもり、女性の問題、外国人労働者の問題など、あげだしたらきりがないですが、すべての社会問題が福祉とつながっていることを知りました。また、福祉は一般的に介護や障害というイメージを持たれがちですが、福祉とは「ふだんの くらしの しあわせ」のことだと学びました。私にとっての福祉とは、より良い暮らしに向かうこと、自分らしく生きること、他者とつながること、愛をはぐくむことなど、日常生活そのものです。そして、社会福祉がそれらの福祉を実現するために動いていくことだと思います。このように福祉の幅広さや奥深さに気が付いたことで、福祉の虜になりましたね。
福祉って広い。
ー社会福祉学科の授業で、特によかったものは何ですか?
そうですね、どの授業だったかな。でも、ソーシャルワーク論かな。中でも、「ソーシャルワーカー=社会をより良くするために活動している人」ということを学び、社会のために何かしている人は全員ソーシャルワーカーだと考えるようになったことは、私にとって大きかったですね。そこから福祉に対する私の考え方がアップデートされたのかなと思います。
あと、大学の授業に関してですが、実際に学んでみないと分からないということを強く感じています。大学のパンフレットに4年間のカリキュラムが載っていて、そこに授業のタイトルとその内容が数行で紹介されていますよね。授業を受講してからこれを読み返してみると、授業を受ける前後でその授業に対するイメージがかなり変わったことに気が付いたんです。このように、実際に大学で学んでみないと分からないことは結構あると思います。なので、実際に学んでみて、もしそれが自分の興味とは違うなとか、あんまりおもしろくないなと思ったら、それはそれで別にいいのではないでしょうか。その時は転部をしたり、転学をしたりしてもいいなと思いますし、もし違うなって思っても、実際に4年間学び進める中で、ちょっとずつ自分の興味もそちらに向いていくかもしれません。それこそ、私の高校の恩師も「学部学科で人生は変わらない」みたいなことを言っていました。高校生の時の私は、「どこの学校、学科に入学するかで人生が変わるかもしれない」と考えていたのですが、そのような考え方もあることを知り、気持ちが楽になりましたね。なるようになるさみたいな。私も実際なるようになってますし、導かれるということもあるのかなと思います。
あと、一般企業に就職したとしても福祉の知識はすごく役に立つと思います。これは、実際に周りの友達も言っていますね。福祉で学ぶ「人との向き合い方」は日々の暮らしでも役立ちますし、福祉の知識があることで、社会で起きている問題を根本まで辿り自分ごととして考えやすくなると思います。社会で弱い立場に置かれている人のこと、社会の抑圧構造のこと、一人一人が抱える生きづらさのこと……。それらがなぜ生まれるのか、どうすればより良い社会へと向かうのか、福祉はそれらについて考えるきっかけをくれると思います。きっと、どんな企業で働くときでも忘れたくない、大事な考え方だと思います。
福祉の幅広さに触れた経験
ー現在はどのような活動をされていますか?
現在は、SOCIAL WARKERS LABに関わらせていただいています。あれは1年位前かな、2年生の10月ごろに福祉の魅力を社会、特に若者に伝えることを目的とした団体をつくろうと思っていたのですが、色々上手くいかなくて。その時に出会ったのがSOCIAL WARKERS LABでした。最近では、SOCIAL WARKERS LABと社会福祉法人武蔵野会との協働プロジェクトである「ふくしデザインゼミ」にゼミ生として参加し、「ふくし×ローカル」や「ふくし×はたらく」など、いろんな分野と掛け合わせながら、ふくしを社会にひらき、みんなに福祉を自分ごとだと思ってもらえるような企画を行いました。
将来はきっと福祉。
ー将来について考えていることはありますか?
それは今絶賛悩み中なのですが、とりあえず今年度1年間休学し、半年間デンマークで福祉を学ぶ予定です。フォルケホイスコーレというところに留学するのですが、自分の人生に余白をもたせ、他者や自分と対話をしながら、自分の人生を見つめなおすということを大切にしている学校なんですよね。とりあえず、そこで福祉について学んだり、自分と向き合ったりしたいと考えています。でも、将来はきっと福祉。今のところは99%福祉の道に進むと思います。他の道も考えましたが、結局福祉が好きだし、福祉でやっていきたいと思うので。元々やりたかった福祉の魅力を発信することも、どのような形であれ、いずれやりたいと思っていますし、社会福祉施設で働いてみるのもいいなと思っています。他にも、地域住民の皆さんのより良い暮らしをつくるため、彼らとともにまちづくりをしていくことにも興味があります。また学部学科の話に戻りますが、確かに私は社会福祉学科に来て将来が変わりましたね。先程は変わらないと言いましたが(笑)。ですが、変わったと言っても、それはとてもいい方向に変わったなと思っています。
たまたま福祉の道に進むことになったあなたへ
ーたまたま福祉の道に進むことになった方に伝えたいことはありますか?
うーん、どうしようかな。伝えだしたらきりがないと思いますが、今思うと、福祉って世間から価値があまり与えられてないじゃないですか。3Kのイメージもありますし、実際給料も安いので、そこまで目指したいと思えない職業だと考えている人もいると思います。ですが、どの面を見るのかによって、福祉に対するイメージやモチベーションも変わってくるのではないでしょうか。福祉に対してあまり興味をもてない人は、福祉の少しネガティブな部分と言ったらあれですが、きつい部分だけを見ているような気がします。もちろん、それは事実として間違いなくあると思います。実際につらい思いをされてる当事者の方もいらっしゃると思いますし、本当に大変な現場もあります。しかし、そこだけが福祉のすべてではないですし、世間が福祉に付与している価値と、自分にとっての福祉の価値を一緒にしてしまったらもったいないと思いますね。
あと、今まさに福祉がブームになりつつあるなと感じています。その中でも、福祉といろんなものと掛け合わせようとする流れが来ていると思います。私が参加していた「ふくしデザインゼミ」でも、「ふくし×デザイン」など、一見違う分野とコラボをしました。このように、「福祉×○○」が大ブームになって来ると思うので、本当に福祉は伸びしろしかないと思いますね。
ほんさやさんもおっしゃっているように、福祉を学ぶ中で福祉の幅広さを実感できるよね!
福祉の幅広さを学んだからこそいろんな道が見えてきて、いろんな選択肢が持てるんじゃないかな?
この記事を読み、福祉に少しでも興味を持ってくれた方がいたら嬉しいな~💖
ほんさやさん、今回は貴重なお話をありがとうございました!
コメント