歳が離れていても”友達”のような関係とは!? whickerまごとも山本智一さんインタビュー

あぁ、良いサウナじゃ〜！　な、BIBI！

そうじゃのぉ。サウナが我らを繋いでくれたと言っても過言ではないのぉ！　わしもBIBIから新しい考えを学ぶことができて本当に感謝しているぞぉ〜！

そういえば最近、わしとBIBIのように歳の離れた者同士が相互理解を深めたり、つながりを深めたりする「世代間交流」が注目されているんじゃが、BIBIは知っていたか？

(本当か……？)

ハーバード大学の研究では他の世代と関わる高齢者は、そのようなことをしていない高齢者と比べて３倍幸せであると示唆されているんじゃ！

また、若い世代にも効果があるということが研究で示されているんじゃ！

落ち着け、BIBIよ。

実は、シニア世代の方々がいる場所に学生が訪問し「孫といるような楽しい時間」を提供するサービスを行なっている会社が京都にあるんじゃ！　早速、話を聞きに行ってみようじゃないか！

今回はBIBIがwhickerまごともの代表取締役 山本智一さんに世代間交流についてお話を伺ったぞぉ。

はい！　よろしくお願いします！

まず、ご高齢の方々に元気になってもらえるということが1つ目として挙げられると思います！　

実際に関わっている中で、利用されている方に「僕はこれが生き甲斐なんだよ」と言っていただけることが多くあります。「相手(高齢者側)の楽しみを自分が作れている」と実感できるところは学生が高齢の方と関わるメリットなのではないかと思います！　そう言ってもらえると自分も元気がもらえます！

あと、利用している方にさまざまなことを相談している学生もいます！　恋愛の話とか家族の話とか……。

人生の先輩にそういった相談ができるというのは学びになるという点でメリットかなと思います！

印象深かったエピソードは2つあります！

１つ目は、敬老の日にまごともを利用している方にプレゼントを渡そうというキャンペーンを実施した際の話です。学生がそれぞれ利用している方のことを考えてプレゼントを渡しました。

その際、印象に残ったプレゼントを渡している学生がいました。

その学生が担当している方は、上手に食べることができない方でした。学生は普段から接する中で、そのことを知っていたんです。そして、敬老の日にカトラリーを渡していました。鋭利なものだと食事しにくいのでただのカトラリーではなく、木材で作られたカトラリーを選んで渡していました！

今までずっと一緒にいたからこそ分かるものをプレゼントしていて、感動しました……！

その方は認知症だったのですが、そのプレゼントのことは覚えていました！

もうひとつのエピソードは大学でダンスサークルに入っている学生の話です。

文化祭でダンスを披露するというので、誘おうとしたのですが、利用されている方は足が悪く結局行くことができませんでした。

しかし、その学生は実際の演技中の動画を撮って、会社に「〇〇さんに送っておいてほしいです！」と頼んできたんです！　「まごとも」という名の通り、友達のような関係になっていることを実感できましたね。

そうですね。楽しんでいますね！

業務内容がほとんど決まっている普通のアルバイトとは少し系統が違うという新しさもあるかなと思います。他のアルバイトとは違い、自分自身で工夫できるところが大きいので。

「まぁ、１回やってみるかぁ」って言ってまごともの活動を始めてみた学生の話なんですけど。

初めて行ったときに「どうやった？」ってその子に聞いてみたら、

「いや、これマジ分からないです」って言ってて(笑)。

「何が分からんの？」って聞いてみたら

「いや、僕はマジで何もできていないんですけど、高齢者さんがなんか喜んでいて、需要と供給がなんで成り立っているのか理解できないっす。」って言ってたんですね。

そうですね。実際にまごともを利用していただいている方から「この子が来たら明るくなるわ〜！」との声をいただきますね！