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映画レポート

【2023年一発目!】「最強のふたり」と「あたりまえ」【座談会】

こんにちは! ぴっぴ🐣です。

今年は秋が長くて、可愛い服をたくさん着ることができて満足です。でも虫とご対面する機会も多くて参っちゃいますね。私は参っています。(とか言ってたら、記事の公開が冬になっていました。時間の流れって、怖いですね。)

   

閑話休題。

今回は、いつまで経っても「福祉って何~?はにゃ~?」(誇張)状態のぴっぴのために、頼れるぺぇたぁ太郎

「じゃあ福祉に関係する映画でも観る?」と提案してくれました。

「とっつきやすい内容がいいな!」という私のわがままにも頷いてくれた2人。めちゃくちゃ優しい。馬鹿っぽくて恥ずかしいので消します。手遅れ?

  

「最強のふたり」

今回観たのは2011年公開の「最強のふたり」というフランス映画です。

公式サイトはこちら。フランス版のサイトではなく、ハリウッドリメイク版の公式サイトですが、ご容赦ください。

「フランス映画?かっこいい!難しそう!!」と思った私。

なんと、座談会当日の昼になっても観終わっていない、という事態に……。計画性を持ちたい人生ですね。

言い訳としては、「字幕だからずっと画面観てないとわけかわらなくなる……目が疲れる……」です。誰か、私にブルーライトカット眼鏡をプレゼントしてください。

とかいいつつ、偉いからちゃんと
観るんですよね~!え?当たり前だって?

   

座談会、スタート!

長~~い前置きでしたね。いよいよ座談会スタートです!

以下、映画のネタバレを含みますのでご注意ください!!!

  

ちなみに座談会スタート時の私はこんな感じでした。

「面白かった~(思考力ゼロ)」の感想しかないや
どうしよう……なんとかなるか……

  

登場人物の簡単な紹介!

フィリップ……頚髄損傷で首から下を動かすことができない。富豪であり、介護人としてドリスを雇う。

ドリス……スラム街出身で、ユーモアのある黒人青年。介護人としてフィリップの屋敷で働く。

みんなの感想

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ぺぇたぁ

なんだろう、2人ともなんかすごい自由に生きてるな、って思った。あれぐらい自由にできたら、きっといいんだろうなって。

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ぴっぴ

なんか、人生の豊かさ的なものをすごく感じた。本当に周りからしたら、そんなくだらないことって思われるようなこととかもそうだし、福祉って観点で言ったら最低限のことをできるようにする、だけじゃなく、ちゃんと楽しむこと!みたいな。

ちなみにこの時太郎は、電子レンジでポテトを爆発させていました。画面外から聞こえる太郎の悲痛な叫び声。笑っちゃってごめんね。

そして私、感想を全部言っちゃったから、もう話すこと無くなりました。早くも大ピンチ(笑)。笑えませんね。

  

選択肢とあたりまえ

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ぺぇたぁ

タバコとか吸わせてたけど、なかなか普通、ヘルパーがタバコを吸わせるってやらないよね。でもそれも含めて、よりよく生きるっていうところは、すごく大事なんだろうなあって思った。

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ぴっぴ

首から下が不自由になった後は、たぶんそういう選択肢を与えてくる人っていなかったと思うから。まあ、吸う吸わないに限らず、それをまず与えてくれたことって、すごく大きいなと思うよ。

  

ここで太郎が印象に残った場面について話してくれました。電子レンジの中、大丈夫かな。

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太郎

志望動機、ドリスだけが「失業して失業保険で金をもらうため」みたいな。自分事だけど、自分の範囲内に収めている。ある意味で、まあ対等というか、特別扱いしないこと。なんかいいなと思って。

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太郎

特別扱いしない態度で印象深かったのが、電話がかかってきたときに、届かない位置から渡そうとした場面。一見すると「不親切」だけれども、違う見方をすれば「障害というフィルターがない」接し方とも言えるんじゃないかな。

  

た、たしかに~~~(小並感)

太郎が続けて話してくれます。

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太郎

映画の中で、描写として介護用の車あったじゃん。あの時にすごくいい発言だなって思ったのが、「これに乗せろって?いやだね。馬みたいに荷台に乗せろってことだろ。」

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太郎

僕は今まで、介護用の車とかに乗せたりしたことあるけど、その視点はなかった。よく考えたら、言われてみれば、そう思えなくもない。後ろから荷台に乗せるっていうのは、動物の搬送とか、そういうものとも捉えられかかねないようなことだなっていうもので、はっとさせられた。

   

可能性と常識

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太郎

追い込まれた人同士が、惹かれ合って、助け合って、相手を尊重しながら生きていく。自分なりの自己実現を果たして行く。それが可能なんだよっていうことを示したのが、あの映画なのかなって。

ふ、深い……

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ぺぇたぁ

車いすの人間として言うと、障害者としても、こういう風に自由に生きるっていうのもありなんだって思えたと思うし、たぶん介助する側の視点としても、「障害者を大切に扱いましょう」みたいなのがたぶんあると思うんだけど、それをいい意味でぶち壊してくれたと思う。

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ぺぇたぁ

ある意味、遠慮がないっていうのはすごくいい関係を築けるところがあって。もちろん、障害に対しての配慮とか、本当はするべきでもちろん大前提としてあるんだけど、ある意味そこにとらわれ過ぎないでいられる、いていいんだっていうのを、みんなに気づいてもらえるような映画だったんじゃないかな思います。

た、たしかに……

(お気づきの通り、2人が凄すぎて何も言えなくなってました。)

  

価値観

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ぴっぴ

お互い結構大人というか、成人はもちろんしている方じゃん。そこまでいくと、たぶん自分の価値観ってなかなか変わっていかないって思うんだけど、お互いが新しい価値観を与えて成長させていけてる感じは凄くした。友達ともちょっと違うと思うし、雇用関係ではあるけれど、大人になってからそういう人と出会う事ってなかなかないと思うから、すごく素敵な関係性なんだろうなと思った。

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ぴっぴ

車の話でも、専用の車に乗るっていうのが大前提としてあったから、それを疑ったことってなかったと思うし。お互いの価値観について批判しあえてるというか、ちゃんと言えてるのはすごくいいなと。

(やっとまともなこと言い始めた)

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ぺぇたぁ

やっぱり、お互い嫌なことはたぶん

あって、障害者側もそうだけど、介助者側も。あの映画の中だと、「女性用のストッキングだと思って血行促進のを履かせたくない」みたいなのとかも結構あったと思うんだけど。お互いに障害者だから我慢すべきとか介助者だから我慢すべきみたいなのを本当はしちゃいけないんだなって、介助者も介助者の言い分があるじゃないですか。やっぱり、そこを無碍にしないってすごく大事だなって改めて思いました。

  

実際に関わってみて

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ぺぇたぁ

変に気を使うっていうか、障害者だからあんまり聞いちゃいけないかなとかいうの、私はしなくてもいいんじゃないかなって思って。変にそういうバリアを張ったり張られちゃったりすると、かえって相互理解が生まれないよね。

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ぺぇたぁ

結局、そのレッテル貼って区別して、障害者だから健常者だから、黒人だからお金持ちだからみたいになると、差別みたいなプチ偏見みたいなのができて相互理解が進まないんだろうなあっていう。そこを壊していくのって大事なのだろうなって思う。やり過ぎはよくないのかもしれないけど、そういう人がいてもいいような。

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ぴっぴ

私は、いわゆる障害者の方々とそもそも関わったことなかったけれど、ぺぇたぁと出会ってもたぶんそこまで遠慮していないって、いま気づいた。

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ぴっぴ

でも実際クラスとかも離されちゃうじゃん。だから、関わる機会が自分から関わろうとしない限りはないから、どうしたらいいかわからないのはすごくあるなって思う。そういう接し方をしたことがあるかって重要じゃないかな。

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ぺぇたぁ

優しくしましょうっていうのが先行しすぎて、どうしていいかわからなくなっちゃう、みたいなのはあるよね。

    

障害者とメディア

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ぺぇたぁ

話は変わるけど、私は昨日盲ろう者の映画を観て。正直、私は昨日まで盲ろう者というものを知らなかったのね、指点字っていうものも知らなかったし。映画を通して、そういう人がいるっていうことを知る機会になって。

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ぺぇたぁ

どうしてもその24時間テレビの障害者の搾取の話とか、そういう風に目が行きがちなんだけど、そもそも知ってもらえてないこと、認知されてないこととか考え方とかっていっぱいあるんだなって思って。そういう発信の仕方っていいんだなって思っちゃった。

そうなんですよね。メディアを勉強している身としては、「メディアで取り上げること」そのものの重要性を日々痛感します。私がwel-beeで記事を書いているのだって、誰かに「知ってほしい」からなので。

  

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ぺぇたぁ

感動ポルノってよくないよね。でもリアルを描くのももちろん大事だし、感動ポルノもあってもいいんじゃないかなって。だって、健常者の世界でもいっぱいあるじゃん、感動ものって。それを受け入れられるかどうかは個人の考え方だし、全員が全員に納得できるものを生み出すのは無理だから。

   

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ぴっぴ

そういう、何かを訴えかけようとする映画とかだとさ、結構ちっちゃい映画館でしかやってないじゃん。観ようとしないと観れない、みたいな。

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ぺぇたぁ

超真面目なドキュメンタリーとかって、そもそも観る人が限られてくるから、よっぽどそういうのに関心がある人じゃないと観ないよねっていうところがあって。両方大事なのかなって思った。感動ポルノみたいな、もう少し大衆化したものみたいな作品とかが、メディアに関してあってもいいんじゃないかなっていう風に思うね。

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ぺぇたぁ

それこそsilentっていうドラマ、聴覚障害の話だけど。あれもドラマの影響で、文字認識のUDトークっていうアプリがあるんだけど、お店で出しやすくなったとか、すごく認知が広まったんだって。だから、そういうメディアのあり方ってすごくいいなと思って。感動ポルノになりそうなものなんだけど、ある意味、世間的に認知されるっていうのはめっちゃいい効果なんだなと思った。

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ぴっぴ

フィクションではあるけれど、それがまず認識されるかどうかっていうところがすごいあるよね、きっかけ作りというか。そういうことになってくれているのはありがたいなって思う。

   

最後に

こうして、座談会は盛り上がりつつ、終わりへと向かっていったのでした……。

記事書くの久々すぎて終わり方分からなくなりました。てへ。

  

私個人の感想ですが、この映画を観て、語り合うことで私の中の「常識」や「価値観」も変わった気がします。

  

……急に真面目にまとめちゃった!!

もう締め方分からないから、解散!!!!!  

  

(……あれ、福祉のこと、学んでなくない……?)

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