こんにちは!はるはるです。
最近は雨が多い時期になりましたね。
今回は「大学で視覚障害のある人とどのように関われば良いの?」第2弾!
対面授業の場面について紹介します。
ところで皆さん、第1弾を読んでいただけましたでしょうか?
まだ読んでいない方がいらっしゃいましたら、是非下のリンクから第1弾の記事を読んでいただけると嬉しいです!
第1弾では、大学内で視覚障害のある人が一番最初に困ることについて書いてあります!
授業時の配布資料について
大学に入ると、毎回の授業でその日に学ぶ内容についての資料が配布されるようになります。
通常の場合、A4サイズの紙に10.5ポイントで配布されることが多いと思います。
しかし、視覚障害のある人はそのままのサイズの文字では読むことが難しいことがほとんどです。
ーーでは、どのようにして大学から配布された資料を読んでいるのでしょうか……?
これは人それぞれ見え方も配慮の受け方も異なるため、1例を含めて私が行っていることを紹介していきたいと思います!
大学と相談
まずは、視覚障害があることで大学に何かしらの配慮を求めることから始まります。
その配慮を求める際
■どのような「文字の大きさ(ポイント数)」「フォント」であれば読むことができるのか
■(紙の資料ではルーペや拡大読書機などの補助具を使っても読むことが難しいため)データで資料を欲しいのか
など、自分が資料を読む上でどのような形であれば読むことができるのかを伝えます。
その後、大学側と話し合うことで授業時の配慮が決定します。
私の場合は、事前に資料を「PDF状態のもの」と、「テキストデータ化していただいたもの」をもらうようにしています。
しかし、大学で配布される資料でも物によっては紙のみ配布される場合があります。また、日常生活ではほとんどの資料は紙の状態で配布されます。
視覚障害のある人はそのままでは読むことができません。補助具(ルーペや拡大読書機など)を使用しても読むことに時間がかかります。
ーーこのような場合にはどのようにするのですか?
iPadを持ち込むことができる場合はカメラで写真を撮り、その場で拡大して読みます。
電子機器の持ち込みが難しい場合は家でデータ化をし、拡大します。
(プリンターを使ってPDF化したり、スマートフォンのアプリでPDF化するなど)
上記で取り上げてきたことは私の方法なので、皆さんの周りにいる視覚障害のある人に聞いてみるとまた新たな方法が聞けるかもしれません!
ノートはどのように取っているの?
ーーノートはどのように取っているのでしょうか?
ルーズリーフやノートにそのまま書く人もいると思います。
しかし、通常のノートは行間が狭く書くことが難しい人もいます。
このような人は行間の広いノートを使用したり、自分の書きやすい幅のノートを使ったりします。
ーー紙のノートで書くことが難しい人はどのようにするのでしょうか?
そのような人は点字で読み書きをします。
点字について
皆さんも1度は点字を見たり触れたりしたことがあると思います。
6つの点を1マスとして横に書いたり読んだりします。
以下に点字の例を紹介します!
① ⠁⠫⠙=?
② ⠞⠐⠳⠙=?
上記に2つの点字を紹介しました。この2つは皆さんも触れることの多い点字です。少し考えてみてください!
ヒントはエレベーターで見ることが多い点字です!
皆さんわかりましたか?
正解は……
① ⠁⠫⠙=開ける
② ⠞⠐⠳⠙=閉じる
でした!
点字を使って読み書きをする人は上記のような点が実際に浮き上がっているものを読み書きします。
点字を書くには「点字器」という道具や「ブレイルセンス」や「ブレイルメモ」といった機器を使います。
点字器は打つときに音がするので、大学内ではブレイルセンスやブレイルメモといった機器を使っている人がほとんどだと思います。
今回紹介したように1人1人の見え方によって使う物が異なり、自分に合ったものを使ってノートを取っています。
グループワークの場合
ーーグループワークでは、視覚障害のある人はどのようなことに困るのでしょうか?
今回は「事例検討(※)のグループワーク」「紙やペンなどを使ったグループワーク」の2つの場合について紹介しますね!
※事例検討:取り上げた1事例について、どのように対応すべきかを参加者で考える、実践を目的にした検討。社会福祉学や心理学の授業でよく行われる。
事例検討の場合
資料が1人1人に配布されている場合は困ることは少なく、事例検討を行うことができます。
しかし、ロールプレイなどが入ってくると困ることがあります。
ロールプレイをする場合、設定や登場人物を決めてその役になりきります。
その際、同じグループのメンバーがどのような動きや立ち位置でどのような動きをする必要があるのかを把握することが必要になります。
しかしながら、周りの人の表情や動作が分かりにくいので自分がこの動きで合っているのか分かりにくいです。
そのため、自分の動きがその場面に適切かどうか周りに細かく聞く必要があります。
そこで皆さんにはもし視覚障害のある人がグループにいた場合には
状況を細かく伝えたり、動きが合っているかどうかを確認したりするなど協力してロールプレイを行なって欲しいです!
紙やペンを使うグループワークの場合
今回は特に、模造紙に付箋を貼ってグループ化してそのの内容を発表するワークについて説明していきます!
このようなワークの場合、自分で付箋に文字を書いて渡すことができても他のメンバーが書いた文字が確認できなかったり、どのようにグループ分けや紙に書いていっているのかを確認できなかったりすることがあります。
その際に皆さんにはそれぞれの人が書いたことを読み上げて、どのあたりに貼るのか伝えてもらいたいです! そうすることで視覚障害のある人が周りの人の意見も確認することができます。
しかしグループワークには時間制限があり、全てを説明していると時間がなくなり、グループワーク自体があまり進まないという事態になりかねません。
ーーそのような状況を避けるためにはどうすれば良いのでしょうか……?
時間がなくなることを避けるために、グループ内で1人が説明する人になり全ての情報ではなく「こんな意見があるよ」「こんな感じでグループ分けをしているよ」などといったことを伝えてもらえるとどのように進んでいるのかを理解することができます!
最後に
今回は対面授業における配布資料とグループワークについて紹介してきました!いかがだったでしょうか?
第3弾ではオンライン授業時に視覚障害のある人が困ることについて書いていきたいと思います!
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