はじめまして。
わたしたちの「朝」を届けようプロジェクト代表のたけのこと申します。
このプロジェクトは「起立性調節障害」という病気の認知度・理解度を向上させるためのリーフレットを作成・配布するものです。
さて、この「起立性調節障害」という病気をご存知ですか?
今日初めて目にした方が多いと思います。
実はこの起立性調節障害、軽症を含めると小学生の約5%、中学生の約10%が発症していると言われる、とっても身近な病気なんです。
それにも関わらず認知度が低いのが現状です。
そんな身近だけど見えていない起立性調節障害について今回は紹介させてください。
起立性調節障害って?
起立性調節障害とは、自律神経系が乱れたことにより朝起きられなくなったり、めまいや立ちくらみ・頭痛・倦怠感・吐き気・腹痛などが起こったり、思春期に多い病気です。
症状は多様で、その程度にも大きな個人差があります。
どんな影響があるの?
特に起床時や午前中に症状が強く出るという特徴から、登校できなくなることがあります。
長期欠席状態になり、学力が低下したり、受験や進路に影響が出たり、先が見えないことで多くの当事者が苦しんでいます。
怠け? 甘え? いいえ、違うんです!
疲れてだらだらしているように見えることから、「ただの怠けじゃないの?」「甘えてるだけ」「学校をサボりたいだけなんじゃ?」と周りから言われることがあります。
でも、違うんです!
心の問題とされがちですが、起立性調節障害は「身体の病気」です。心の病気ではありません。気の持ちようや根性ではどうにもならないんです。
だから、周りに起立性調節障害の子がいたら怠けだ甘えだなんて思わないでください。
これは起立性調節障害だけの話ではなく、全ての病気に当てはまります。他人の体調不良を否定せず、まずは受け止めてみませんか?
そうしてくれる人が増えると、ちょっと社会は優しくなると思います。
起立性調節障害当事者より
「わたしたちの『朝』を届けようプロジェクト」代表のたけのこは起立性調節障害の当事者です。だからこそ、このプロジェクトを始めました。
私が起立性調節障害を発症したのは高校1年生の時です。ずっと行きたかった高校に入学してすぐでした。
最初はめまいや吐き気、耳鳴りがして立てなくなり、少し経つと朝起き上がることができなくなりました。当然、学校にも行けなくなります。
ーー絶望しました。
せっかく入学できたのに。
今までの努力はなんだったの。
これからどうなるの。生きて行けないんじゃないのか。
毎日のように泣いていたのを覚えています。
家族は理解してくれましたが、時々出る「気合入れなさい」「根性よ」などの言葉は私の目の前を真っ暗にさせました。
ーー気合いや根性でどうにかなるなら、もうとっくに起きてるし学校に行ってるよ。
言ってやりたいけど、言えずに1人で泣くことしかできませんでした。
誰にもわかってもらえない。ひとりぼっちだ。
寂しくて怖くて悲しくて。この病気は精神論ではどうにもならないときっちり理解した人に「大丈夫だよ」と言って欲しかったです。
それは、私だけではないと思います。起立性調節障害を持つ全ての人が思っていると思います。
だから、あなたにその寄り添う人になって欲しいと思います。
起立性調節障害は身体の病気。
心の病気ではない。
精神論ではどうにもならない。
このことを理解して、そっと温かな言葉を、微笑みを与えられる人になってください。
そんな人が周りに1人いるだけで、当事者の視野はパッと明るくなります。
そんな寄り添える人を増やすためにプロジェクトが、「わたしたちの『朝』を届けようプロジェクト」です。
起立性調節障害を正しく伝え、正しく理解してもらう。
そして周りの人の無知無理解に苦しむ当事者を減らすことが目的です。
どうか、起立性調節障害を正しく知ってください。
あなたの正しい理解を求めている人がいます。
正しい理解と知識は、どんな薬よりも効くかもしれないから。
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