みなさんは「大人の発達障害」という言葉を聞いたことがありますか?
今回は発達障害を持った方やそのことに関心がある方が集うカフェ「Neccoカフェ」に訪れました!
今回は特別に休業中にお邪魔させていただきました🥺✨
ありがとうございます!
Neccoカフェとは?
Neccoカフェは発達障害の当事者が主体となり、運営しているブックカフェです。
当事者であるスタッフ(ピアスタッフ)がお話を聞くこともしています!
ブックカフェの名の通り、カフェには本がびっしり!
タイトルをじっくり見てみると、主に発達障害に関連した本が多く並んでいます!
私は最初、発達障害に関する本が読みたくてNeccoカフェに通い始めました!
と、カフェ常連のAさん。
Aさんは本キッカケで通い始め、今では他の当事者の方と話すのが楽しみで来ているとのことです。
最初に来店するのはどんなキッカケでも良いと思います!
漫画やドラマにも登場!
実はNeccoカフェはドラマ化もした漫画「僕の妻は発達障害第4巻 」にも登場しているんです!
発達障害を持っている北山知花とその夫の悟が、同じ立場の人に悩みを相談するために訪れていました!
カフェの様子が描かれているので興味がある方はぜひ読んでみてください!
Neccoカフェではこんな工夫が!
ここで、皆さんにクイズです!
こちら↓の画像をご覧ください。
この画像はNeccoカフェの照明の写真です。
Q. なぜ、この照明はこのように薄い紙で覆われていると思いますか??
⏰チ、チ、チ、チ、チ……⌛️
シンキングタイム終了〜〜!
正解は……
A. 感覚(視覚)過敏の方への配慮のため
です!
光や音などへの刺激に弱い方も利用されるため、このような工夫がされています✨
先ほど紹介した漫画「僕の妻は発達障害」でもカフェを訪れた2人に「音に過敏はありませんか?」とスタッフが質問する場面がありました!
他にも、こんな工夫が……↓↓
こちらの小さい「話しかけてくださいね」と「ひとりでいたいです」の標識。
これを自分の席に置いておくことで、気軽に気持ちを示すことができます!
このような工夫によって、一人ひとりに合わせた利用の仕方ができるようになっているのですね!
常連さんにお話を伺いました!
今回はNeccoカフェ代表で自身も発達障害をお持ちのの金子さん、私たちと同年代の10代・20代でNeccoカフェを利用されている方々にお話を伺いました!
Neccoカフェに来て良かったこと
Neccoカフェが日常生活など他の場面でも役に立っている、活きていると感じる場面はありますか?
素直に人と接したいって思えることですかね。小さい頃からあまり他の人に関心が強いタイプじゃなく、人と接することは無理してやるものという認識をどこか持っていました。だけど、ここでは自分のままで他の人と話すことができます。
僕はカフェに来るまで1人で抱え込みやすい性格だったんですね。発達障害が他の人にあまり気づかれにくいというのもあって、少し隠してたというか。
だけど、ここにきて同じような悩みを抱えている人と話して「1人で抱え込まなくても良いんだ」と思えるようになりました。
この他にも、「日常生活の困りごとについて相談できた」「お薬の副作用などの辛さを共有できた」「発達障害に関する本を読むことができる」など良いことがあるとの話をいただきました!
大学生活と発達障害
発達障害を持っていて、大学生活で困ったことやそれに対して行なっていたことなどあれば教えて欲しいです。
就活について
就職活動が一番大変なんじゃないかな。面接で突然質問されても答えられないことが多いと思う……! だから、あらかじめされる質問を想定して、それに対する回答を考えておくのが良いんじゃないかな。ほとんどその場で考えずに答えられるようにするくらいにしておいた方が良いのかなって思います!
僕は1年以上準備しましたね。本当に面接は苦手だったので、落ちても良い会社を何十社も受けまくって練習しました。落ちまくったんですけど、だんだんとコツがわかってきて第1志望の企業に内定をいただきました!
グループワークについて
大学の日常生活の場面ではどうですか?
僕はグループワークに一番困っています。自分の特質上、他の人の話に入っていくのが苦手なので。成績にも関わってくることなので、結構困っていますね。
そのようなときは学生支援課とか保健室みたいなところに相談に行くのが1番良いと思います。
僕自身、発達障害のグレーゾーン(※)という診断を受けたときに、多分グレーじゃないと思い、正確な診断を受けたいと学生保健室に相談しに行きました。そこから病院の先生を紹介していただいたという経緯があります。
なので、発達障害かもしれないと悩んでいる人がいれば学校のそういった相談機関に行くのが1番だと思います。
※グレーゾーン:発達障害の特性が見られるものの、診断基準を全て満たしているわけではなく、確定診断ができない状態
僕もグループワークが苦手で、単位を落としたことがありますね……。そのようなときは先ほど言っていたような保健室や学生支援課に相談したり、教授に相談してみるも良いのではないかと思います。
💡上智大学ではウェルネスセンターが心身の健康の相談を承っているようです。
自分の得意を活かす
高校生の頃、勉強が嫌すぎて全然やってなかったんですね。それでちょっと反省して、ゲーム好きなことから大学では情報系の授業だけを取ろう、それだけはちゃんとやろうと思いました。そしたら、その授業は順調に勉強ができたんです。得意なことや好きなことを選択して勉強したら結構楽なんじゃないかなと思いますね。
僕は政治経済学部だったんですけど、経済関連の科目が全くできなかったです。後に検査をして、自分の得意・不得意が分かって。数学的な処理が非常に苦手ということを知りました。そのような得意・不得意をを分かっておいた方が良いのかなと思いますね。
1人暮らしについて
大学生になって、1人暮らしを始める方もいると思います。1人暮らしを始めて環境が変わり、つまずいていましたね……。特に片付けができなくて……!
そのときは、もう友達や家族の力を借りるしかないですね。社会人となった今はヘルパーさんなどにも手伝ってもらっています。
人の力をいかにして借りるかというのが発達障害の解決だと思います。
最後に読者にメッセージ
発達障害って、結構診断が変わったりするんですね。実際私も最初、神経症という全然別の病気を診断されて。
そのことで悩んでしまう方もいると思います。グレーゾーンの方を歓迎している当事者会(※)もあるので、そこに行ってみたり、カウンセリングに行ってみたり、何かしら行動してみるのが良いのではないかと思います。
※当事者会:同じ悩みや障害を持っている人・経験した人同士が集い、悩みを共有したり、情報共有をしたりする会。任意団体や社会福祉協議会などが主催している。
社会に出るにあたって、1発で自分に合った仕事や環境を引き当てるのはほぼ不可能だと個人的に思っています。なので、ある程度割り切って、体調が本格的に崩れる前に見切りをつけた方が良いと思います。体調第一で!
読んでいる方の中には、自分が発達障害とは全く関係がないと思っていらっしゃる方もいると思います。私もそのうちの1人でした。大学1年生の頃は関係ないと思っていました。しかし、大学3年生のときに発達障害と診断されました。なので、みなさんには「他人ごとではない」ということを知って欲しいです。
みなさん、お話ありがとうございました!
まとめ
今回は発達障害を持った方が集まるカフェ「Neccoカフェ」を訪れ、大学生活や日常生活のことまでさまざまなお話を伺いました! みなさんはこの記事を読んでどのような感想を持たれたでしょうか? ぜひ、ページ下のコメント欄で教えてください!
発達障害の当事者だけでなく、「発達障害かも?」という方や発達障害に関心がある方もカフェを訪れることができます。この記事を読んで関心を持った方はぜひ行ってみてください〜!
Neccoカフェ
ホームページ:https://neccocafe.com/
住所:〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-18-21 羽柴ビル202
アクセス:
JR、東京メトロ東西線、西武新宿線、高田馬場駅/徒歩10分
地下鉄副都心線「西早稲田駅」1番出口/徒歩7分
バス/高田馬場発「早大正門行き」「上野公園行き」乗車→ 「高田馬場二丁目」下車/徒歩2分
「九段下行き」→「高田馬場二丁目」停留所/徒歩2分
TEL/FAX:03-6233-7456
さらに興味を持った方におすすめのサイト
①NHK福祉情報サイト ハートネット「大人の発達障害」
こちらはNHKが提供している大人の発達障害についてギュギュっとまとまっているサイトです。大人の発達障害についてサクッと掴みたいよ〜という方はまずチェックしてみると良いと思います!
- そもそも発達障害ってなに?
- 発達障害を持つ方の声
- なぜ大人になるまで見過ごされるのか?
- 発達障害を持った方の暮らしのヒント
などの情報を見ることができます!
②「大人の発達障害ナビ」
こちらは武田薬品工業株式会社が提供している大人の発達障害に特化したwebサイトです。
非常にコンテンツが充実しており、より深く発達障害について知ることができると思います!
基本的な情報はもちろんのこと、体験談やインタビューも充実していて、1日じゃ読みきれないほど! 僕はブックマークしてちょっとづつ読み進めてみようと思ってるよ〜!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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