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体験レポート

「本気で遊べば、明日は変わる」~ePARA CARNIVAL 2022 SPRING~

皆さんこんにちは!
日々やることが溜まりまくっているのに、気づいたらゲーム機を握りしめているぺぇたぁです!

ゲームって一人でやるのはもちろん、インターネットを通じて友達や全世界の様々な人とつながってゲームをすると、その楽しさは何倍にもなりますよね!

近年ではeスポーツ(コンピューターを使って行う競技またはスポーツのこと)の大会が盛んに行われるなど、単なる遊びとしてだけではないゲームの可能性に多くの人が注目しています。

そして、いまアツい分野として盛り上がりを見せているのが、「バリアフリーeスポーツ」です!

今回は5/28に開催されたバリアフリーeスポーツの祭典
「ePARA CARNIVAL 2022 SPRING」に参加させていただいたので、
その様子をお届けしたいと思います!

ePARAについて

ePARA CARNIVAL 2022 SPRINGは“ePARA”が主催・運営を行っています。
以下ePARAのHPからの引用です。

株式会社ePARA(イーパラ)は、eスポーツを通じて、障害者が自分らしく・やりがいをもって社会参加する支援を行っています。支援活動の一環として、バリアフリーeスポーツに関するニュースの取り扱いや、バリアフリーeスポーツ大会の企画運営を行っています。

ePARAの「PARA(パラ)」は平行を意味するパラレルからきており、将来的にバリアフリーeスポーツのリーグ優勝者がトップeスポーツプレイヤーと対等に試合を行える物語性も含め「ePARA」(イーパラ)と大会名/団体名を定めています。

ePARAは「人を惹きつける魅力と精神力」と「eスポーツプレイヤーとしての強さ」を兼ね備えた次世代のeスポーツプレイヤーを発掘・育成・支援しています。

ePARAは大会やイベントの運営・受託業務の履行・障害者雇用の推進およびそれらの情報発信を通じ、世の中の人に「困難や限界を超える精神や力」への気づきを与え、誰もが輝ける社会の実現を目指します。

事業内容
1.eスポーツイベント事業
(バリアフリーeスポーツの企画、運営、支援)
2.就労支援事業
(障害者を中心とした就労支援、継続支援)
3.ウェブマーケティング事業
(企画、調査、解析、デザイン、制作、開発、運用)
4.メディア運営事業
バリアフリーeスポーツに関するニュースサイト「ePARA」
5.コーチング事業
(メンタルコーチング、ゲームタイトル別コーチング)

このように、バリアフリーeスポーツのイベント等の企画・運営のほか、それに関連した事業を障害の有無に関係なく「誰もが輝ける社会を創る」ことを掲げ、多様なメンバーとともに活動を行っている団体です。
事業内容を見ているだけでも、ゲームを中心としたeスポーツからたくさんの可能性が広がっているのを感じることができます。

今回のePARA CARNIVALの開催にあたり、ePARAはクラウドファンディングを実施し、100人以上の支援を得てePARA CARNIVALの開催が実現しました!!

では、ここからePARA CARNIVAL当日の様子をお届けしていきたいと思います!

ePARA CARNIVAL 2022 SPRING

ePARA CARNIVAL 概要

ePARA CARNIVALは、3つの障害を越えていくことを目指して企画されています。

①物的障害を越える

  -サイコム社よりゲーミングPCの貸与を受け、高度なゲーム環境の一部を整備します。

  -バリアフリーな施設である、エクシング社のJOYSOUND品川港南口店を利用します。

②社会的障害を越える

 -視覚障害・聴覚障害・肢体不自由・精神障害・発達障害・内部障害・難病など、多種多様な障害当事者が協力、共創してイベント運営を行います。

 -健常者・障害者が分け隔てなく楽しむことができる、笑顔の多いイベントを目指します。

③現実を越える

 ‐新型コロナウィルス感染症対策や物理的距離により来場できない方でも、オンラインで参加者として関与できるイベント運営に挑戦します。

 ‐メタバース空間を就労機会に変える、新たな環境を構築することを目指します。

メイン会場での「心眼CUP」、「ePARAユナイテッド」のほか、「先読みカラオケ」や「鉄拳」などのブース企画も行われており、会場全体が熱気に包まれ、まさにバリアフリーeスポーツの祭典となっていました!

イーパラカーニバルの会場の様子
配信開始前の様子。実際に対戦に使用されるPCがずらりと並んでいます。
-テルル (バリアフリーeスポーツ ePARA オフィシャル)Twitter(@ePARA_official)より-

心眼CUP powered by SYCOM 団体戦

まず行われたのが、「心眼CUP powered by SYCOM 団体戦」
全盲者による格闘ゲーム『ストリートファイターV CE(SFV)』のeスポーツ大会です。

心眼カップロゴ

ストリートファイターは、プレイヤーがそれぞれ好きなキャラを選び、1対1で戦う格闘ゲームです。コマンド(ボタンの組み合わせ)によってさまざまな技やガードを出しながら戦うゲームで、キャラによって技や戦闘スタイルが異なるため、シンプルながら奥の深いゲームです。

そしてこの心眼CUPでは全盲の選手たちが熱い戦いを繰り広げます。

ここで、皆さんは疑問に思ったのではないでしょうか。

目が見えないのにどうやってゲームをやるの?

そのカギとなるのが「音」です。選手たちは技を発動するときのキャラクターの声などを聞き取って、瞬時に状況を判断しているそうです。理屈では理解できるのですが、一瞬のスキが命取りになる格闘ゲームにおいて、瞬時に判断しアクションをしていく事はそう簡単なことではありません。選手たちも普段から晴眼者(目の見える人)の友人にアドバイスをもらったり、対戦をしながら立ち回りを覚えたりと練習を積み重ねているそう。
まさに「心の眼」で戦うそのスタイルは「すごい」としか言いようがありません。

今回この心眼CUPには3チームが出場となりました。

☆ 視覚障害の有無にかかわらず楽しめるインクルーシブなゲームを開発している『Galaxy Laboratory(ギャラクシーラボラトリー)』

☆ 大会初参加、領家グリーンゲイブルズ所属熱き女性チーム『都会の愉快な女子会チーム』

☆ ePARAが運営協力するeスポーツチーム『Blind Fortia』

各チームの試合前インタビューはこちらからお読みいただけます!選手たちがどのような思いで、どのような工夫をしながら練習を重ねてきたのかをひしひしと感じることができます。

全力でゲームの面白さを伝えたい【Galaxy Laboratory】— 心眼CUP出場チーム紹介Part1

自分らしさを大切に!素人でも楽しめる!【領家グリーンゲイブルズ】-心眼CUP団体戦出場チーム紹介Part.2

雪辱に向けて日々猛練習中!【Blind Fortia】-心眼CUP団体戦出場チーム紹介Part.3

さて、ここから先は百聞は一見に如かずということで、ぜひ「心眼CUP」当日の配信をご覧ください!
ストリートファイターのモノマネでおなじみ、NOモーション。のお二人と車椅子インフルエンサーの中嶋涼子さん、そして選手としても出場されるなおやさんによるアツい実況・解説もポイントです!

心眼CUP powered by SYCOM 団体戦 【ストリートファイターV チャンピオンエディション】

心眼CUP powered by SYCOM団体戦

私は現地でこの試合を観させていただきましたが、一戦一戦がとてもハイレベルな戦いで、選手が華麗に技を決めるたびに会場からは歓声が起こっていました。

そして私は最後の試合が終わったころ、こう思っていました。

選手たちは本当は画面が見えているんじゃないだろうか?

もちろん、私は見えていてもこんなにできません。ガードやカウンターのタイミング、キャラクターのポジション(左右位置)が入れ替わった時の対応etc…どれを取っても完璧で、私はただただ感嘆するばかりでした。

試合前インタビューを読むと、最初から完璧なわけではもちろんなくて、見えないことによる大変さもたくさんあったことがわかります。しかし、大会当日はそれを微塵も感じさせないほどのプレイで私たちを魅了してくれました。

目が見えないからこそ磨かれた「心眼」と、選手たちの「本気で遊ぶ」という思いがそうしたプレイにつながっているのではないかと思います。

ー試合を終えた選手の皆さん―
-ePARA HPより-

ePARAユナイテッド チャレンジマッチ<FIFA 22>

続いて行われたのが、「ePARAユナイテッド チャレンジマッチ」
メンバー全員が車椅子、「車椅子eサッカー」のプレイヤーによる、勝利する度に難易度が上がるチャレンジマッチです。

今回は、8人(一部メンバーはオンラインで参加)で力を合わせてCPUと対決、白熱の試合を繰り広げました。

色鮮やかなYogibo Traybo(ヨギボートレイボー)がePARAユナイテッドのプレイを演出

試合前の各選手のインタビューを読んでいると、「自由」という言葉がキーワードであるように感じます。
普段の生活では移動に制限がある車いすユーザーでも、一度ゲームの世界、サッカーのフィールドに入ってしまえばどこまでも自由に動き回れる。障害も性別も年齢も住んでいる場所も関係なく、すべてを超えた先でプレイできるところがeスポーツの魅力の一つなのかもしれません。
私の目の前でプレイしている選手たちは確かに車いすなのですが、ひとたび試合の画面に目を移すとそのことを忘れてしまうぐらい(選手の皆さんもプレイ中は車いすであることを意識の外においてきているのではないかと何度も感じました)自由に、そして生き生きと動くキャラクターの姿があり、観ているこちらまでその世界に引き込まれそうな感覚がありました。

選手たちのインタビューはこちらからお読みいただけます!

車椅子eサッカー・チームの一員になれた喜び【TORI・TSUBASA・RYO】-ePARAユナイテッド座談会Part.1

パラアスリートから見たeスポーツの価値【Chan3・ATSUYA】-ePARAユナイテッド座談会Part.2

車椅子なでしこ誕生!?キャラ濃いめ女子会【りょうこ・みぽりん・あーりん】-ePARAユナイテッド座談会Part.3

それでは、ここからはぜひePARAユナイテッドによる熱い試合をご覧ください!
試合が始まると観客の熱気も高まり、選手がナイスプレーをするたびに「おぉー!」と声が上がり、ゴールが決まったときには大きな拍手とともに大歓声が上がって、まるでスポーツバーで試合を見ているような盛り上がりでした。

車椅子イレブンが躍動!ePARAユナイテッド チャレンジマッチ<FIFA 22>

ePARAユナイテッド チャレンジマッチ<EA SPORTS™ FIFA 22(steam版)最新版>

キャラクターの姿やプレイスタイルに選手の個性が表れていて、だからこそサッカーの試合を見ているときと同じように(もしかするとそれ以上に)面白さや応援の楽しさを感じられる時間でした。
もっともっとePARAユナイテッドの活躍が見たい!これからも応援しています!

試合を終えたePARAユナイテッドの選手の皆さん
-中嶋涼子®︎Ryoko NakajimaさんTwitter(@NakashimaMinion)より-

感想

今回ePARA CARNIVALに参加させていただいて、eスポーツの持つ無限の可能性「本気で遊ぶ」ことの持つ力を強く実感することができました。

一見ただの遊びでしかないようなゲームも、そこに本気で向き合ったとき、障害も環境も現実も越えて自由になったその先で、今日よりもっと良い明日に変えていく事ができるような、そんな力を持っているのだと思います。
そのことは、選手の皆さんをはじめ、ePARAのスタッフの方、関係者の皆さんの楽しさあふれる笑顔が物語っているように感じます。

「本気で遊べば、明日は変わる」~ePARA CARNIVAL 2022 SPRING~ 
最高に楽しかったです!ありがとうございました!

帰ったらゲームやろっと🎮


関連リンク

ePARA CARNIVAL HP

バリアフリーeスポーツニュースサイト「ePARA」

関連メディア

コトナル:​​https://cotonaru.yahoo.co.jp/

Twitter

テルル (バリアフリーeスポーツ ePARA オフィシャル)

加藤大貴(ePARA代表)

バリアフリープロジェクトチーム「Fortia」from ePARA

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