学生による学生のための福祉ウェブマガジン「wel-bee(ウェルビー)」です!

コラム

車いすに乗ってやってきたぺぇたぁ。wel-beeで爆走!?

はじめまして、ぺぇたぁです!
超期待の新メンバー(自らハードルを上げていくスタイル)として
wel-beeのみんなに温かく迎え入れていただきました🙂

これからよろしくお願いします!

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BIBI

よろしくね!ぺぇたぁ!


文字上ではなかなか伝わりにくいと思いますが、私は先天性筋ジストロフィー症という病気で、電動車いすに乗って生活しています。

サイズ感を伝えるためにミッキーとの写真を……

ある意味THE・福祉な人間です。そんなわけで上智大学で社会福祉を学んでいます。ちなみにツイ廃です。

生まれたときから、いや、お母さんのおなかの中にいたときから“福祉”と共に生きてきた私が、福祉を学んで福祉の分野で活躍していく(予定)ことはなんだか自然な流れで、私もその流れにあまり違和感や疑問を持つことなく社会福祉の道を進んできました。

ところが、大学で社会福祉を学んでいるうちにある疑問が浮かびます。

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ぺぇたぁ

社会福祉って結局何なんだ???

そんな疑問を抱きながら大学生活を過ごしているうち、wel-beeに出会い、気づけば今こうして記事を書いています。今回は私が社会福祉の道に進むまで、そしてwel-beeと出会うまでのお話です。

福島県の広大な大地(実は日本で3番目に大きいんです)で生まれ育った少年ぺぇたぁは、小・中学時代を支援学校で過ごします。支援学校というのは、障害を持った児童・生徒が勉強や活動をするための学校です。

私のように身体に障害があるけれど、地域に暮らすほかの子と同じように(同じカリキュラム・同じ教科書を使って)勉強をする子もいれば、ダウン症の子や全盲の子、医療的ケアが必要な子といったようにさまざまな障害をもった人が集まる場所で、のびのびと楽しい学校生活を送っていました。

私の通っていた支援学校の高等部(支援学校には小学部・中学部のほかに、高校にあたる高等部があります)を卒業する先輩たちは、ほとんどが就職をするか施設へと進んでいて、大学に進学する人はめったに(数年に一人程度しか)いませんでした。

そんな先輩たちの姿を見ながら、高等部まで支援学校で過ごし、卒業後は就職するか施設に入る自分の将来を想像したとき、私は強烈な違和感を覚えました。

なんだか誰かが決めた見えないレールの上を歩かされているような気がしたからです。しかもそのレールは一般的なみんなが歩くレールとも異なる障害者向けのレールで、まだ将来とか人生とかよくわからないけれど、そのレールの上を歩くことだけは「なんか違う」と思っていました。

そして、小学6年生の三者面談で、恩師でもある担任の先生が私にある提案をしてくれました。

普通高校に進学してみない?

多分こんな感じのことを言われたはずです。「普通高校に行くのもありかもね」だったか「普通高校に行くべきだ!」だったか正直はっきりとは覚えていないのですが……

とにかくその日から、私は普通高校に進学することを目標に定めました。

余談ですが、そのころはまだ福祉に関心をもっておらず、将来の夢はビーズ屋さんを開くことだったり科学者だったり爬虫類博士だったりしていました。当時ハマっていたことに影響を受けまくり、コロコロと夢が変わっていった少年時代でした(笑)。

目指せ普通高校

普通高校に進学することを決めた中学生時代は、とにかく必死に勉強をしました。
どうして当時の私がそんなに必死だったのかというと、もちろん普通高校に行きたいという気持ちが大きかったですが、それ以上に私は追い詰められていたのです。

選択肢が少なすぎる!!ということに。

普通高校に進学したいと思っても、福島のような地方にはバリアフリー環境が整った学校は少なく、私が住む市内にはエレベーターが設置されている高校は1校しかありませんでした。

普通高校に通うためには何としてでもその高校に受からなければならず、もし失敗したら支援学校の高等部に……。できるならそれは避けたいことでした。

そうした状況の中で、夢の中でも勉強をする勢いで努力を重ね、普通高校進学の夢を叶えることができました(しかも学年1位の成績で!)。
こうして私は支援学校を卒業し、普通高校での生活がスタートしたのです。

この頃から、先ほど述べたように障害者は選択の幅が狭いと感じるようになり、福祉というものに関心を持つようになりました。

高校生活、そして上智大学へ

憧れの高校生活

憧れの高校生活は、とても輝いていました!

たくさんの同級生がいること(支援学校は1クラスに2、3人しかいませんでした)や、部活をしたり、放課後に友達と遊んだり、これぞアオハル!
学校にいる間は介助員さんがついてくださり、支援学校ではできなかったであろう経験をすることができました。

せっかく普通高校に進学したのだから、チャンスがあればいろいろなことに挑戦しようというハングリー精神で、

友達と学生団体を
立ち上げてイベントを運営してみたり

ラジオの
パーソナリティーを務めてみたり

福祉系の専門学校で講演会をさせて
もらったり

貴重な体験をたくさんしました。

障害者としての私

順風満帆な学生生活を送る私でしたが、青春を謳歌する一方で、自分が障害者であることを強く意識させられた日々でもありました。

支援学校では「障害=普通」で、自分が障害者だという意識をあまり持っていませんでした。でも、私の通っていた高校で車いすの生徒は私一人。超超超マイノリティーです。周りの友達はみんな優しく、学校側もスロープの設置などの配慮をしてくれましたが、遠足や修学旅行のときに別行動しなければならないところがあり、虚しさやもどかしさを覚えたこともありました。

健常者と障害者の間にある決して超えられない壁のようなものを感じるようになりました。

そうした経験もあり、私は福祉の道へ進むことを決めます。高2の冬に福祉系専門学校で講演会をしたとき、私はこんなことを語っていました。

私には今、夢があります。
それは、やりたい!と思ったことを誰もができる社会を作ることです。

一人暮らしをしたい。高校で青春をしたい。世界中を旅してみたい。彼女が欲しい。
人それぞれ、大きなものから小さなものまで叶えたいことがあると思います。
ですが、この世界にはまだまだ多くのバリアがあり、1人ではそれを叶えるのが難しいこともあります。

例えば、私が普通高校に進学して青春をしたいと思った時、両親や中学・高校の先生、介助員さんや友達のサポートがなかったら、諦めていたかもしれませんし、仮に高校に入っても、そういう選択をしたことを後悔したかもしれません。

自分が思ってる以上に周りの人のサポートの力は大きく、大切なものです。
誰かと協力してはじめて、バリアを超えることができるのだと思います。

私はそんな夢を持つ人と、その夢を応援しサポートしてくれる人を繋ぐような事が出来たらいいなと思っています。

そして、自分のようにもどかしい思いを抱く人が少しでも少なくなるように声を上げ、環境の面だけではなく心のバリアもなくしていきたいです。

障害のある人の選択の幅をもっともっと広げていきたい!
この頃から、私の胸の中にはそうした思いがずっとあります。

上智大学との出会い

正直に言います。私は上智大学を知りませんでした(ごめんなさい)。上智との出会いはほんとに偶然でした。

福祉の道に進むことを決めた私は、大学を調べるところからスタート。

なんとなく東京に行きたい気持ちがあったので、「社会福祉」「大学」「東京」の3つのキーワードで検索をしました。分かったのは、どうやら上智大学という大学で社会福祉を学べるらしいこと、上智大学は社会福祉を学べる私立大学の中で偏差値が一番高いらしいということでした。せっかくならレベルの高い大学で学びたいと思い、自分の学力はいったん忘れ、上智を目指すことにしました。

そして、高2の夏に上智のオープンキャンパスに行きました。普段田んぼと畑と山に囲まれた暮らしをしている私にとって、高層ビルが立ち並ぶ四ツ谷キャンパスは都会のイメージそのものでした。

えっ、大学の中にサブウェイあるの?!
その日一番の驚きでした。大学に到着してお昼(サブウェイ)を食べただけで、まだ何も体験していませんでしたが、もうすでに心を奪われていました。なんて罪な大学なんだ。

オープンキャンパスにてソフィアン君と

当時の私は福祉というものに関心はあるものの、学問的な社会福祉のことは何も知らなかったので、オープンキャンパスで行われていた体験授業にはあまり興味を持っていませんでした。

唯一気になったのが、「当事者福祉論」という講義。福祉について支援者側ではなく当事者が自ら考え行動していく、そういった内容の講義でした。いち当事者でもある私にとってこの講義はとても新鮮で、大学でこの講義をもっと聞きたい!そう思いました。

上智大学という場所にも、社会福祉という学問にも魅力を感じた私は大満足。今度は新入生として上智の門をくぐることを誓いながら福島へと帰ったのでした。

そして、受験を乗り越え上智大学に入学することができました!

疾風怒涛の大学生活

夢の大学生活スタート!だけど……

期待に胸を膨らませながら母と上京してきた私は、初めての都会での生活にドキドキワクワク。目に映るすべてのものが輝いて見えました。1時間の電車通学も、移り行く景色を眺めているうちにあっという間に時間が過ぎていて、まったく苦ではありませんでした(今では貴重な睡眠時間になっていますが)

そうして大学生活がスタートしたのですが、実は一つ大きな問題がありました。それは……

ヘルパーさんが全然見つからない!!ということ。

私は、日常生活のいろいろな面で身体的な介助が必要です。大学進学までは父と母に加え、入浴介助に来てくれるヘルパーさん、支援学校の先生、高校では介助員さんの支援を受けながら過ごしていましたが、上京後は、家事のほかに入浴、大学の付き添い、そのほかさまざまな介助を母一人で行わなければなりませんでした。

もちろん上京前からヘルパーさんを探してもらうように支援員の方にお願いしていましたが、どれだけ待っても連絡が来ず、このまま永遠にヘルパーさんが見つからないのではないかと不安に襲われました。

その後ヘルパーさんが見つかるまでの約3か月間、オンライン授業がメインだったこともあって何とか大学に通い続けることができましたが、母は精神的にも身体的にもとてもつらかったと思います。
今はヘルパーさんも見つかり、毎日ではないものの入浴や大学の付き添いをしていただいています。

悩み始める

無事にヘルパーさんも見つかって生活が安定し、勉強にサークルにインターンにと忙しい日々を送っていた私ですが、あることで悩んでいました。

そう、それは

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ぺぇたぁ

社会福祉って結局何なんだ???

このことです。

私の周りには常に福祉がありました。事例をあげたら数えきれないほどの福祉の中で育ってきました。それでも、障害者であるということを強く実感させられたり、ヘルパーさんが見つからなくて不安でいっぱいで苦しくなったり、まだまだ福祉が足りていないと感じることばかり。

それを何とかしたくて社会福祉を学んでいるはずなのに、どれほど教科書を読んでも、知識が増えても、何も変えられない。理想と現実のギャップに打ちひしがれる毎日。

社会福祉を学ぶことにどれほどの意味があるのだろうか。

自分は社会福祉を学ぶことに向いていないのではないか。

そうした考えが頭の中をぐるぐると回るようになりました。

かず、wel-beeとの出会い

そうして悩んでいたある日、私はアリオーゾという上智のwebマガジンを作るサークルの人から声をかけられました。

ぺぇたぁの一日について取材させてほしい、とのこと。

なんで私?と思いながらも基本的にノリのいいぺぇたぁは二つ返事でOK。

ほんとに需要ある?と不安にもなりましたが、いきなり走り出してリアルにインタビュアーを振り回しながら、ありのままの姿をさらけ出す勢いで一日密着取材を受けました。

実はこのインタビュー記事を書いてくれたのが、wel-bee代表のかず
取材当時はwel-bee復活前でしたが、その後彼女がwel-beeを復活させたと聞いてとても興味を持ちました。

wel-beeの記事は私が今まで見たことのない”福祉”のかたちをしていて、どの記事を読んでも面白そう!楽しそう!(小学生並みの語彙力でごめんなさい)なものばかり。

福祉というものは相変わらずわからないけれど、wel-beeにはいろんな”福祉”が集まっている。もしかしたらその中には自分の探していた福祉が見つかるかもしれないし、自分の言葉が、人生がだれかにとっての福祉となるかもしれない。

そう思って参加をお願いしたら、快く迎え入れてくれました。ありがとう!

ちなみに、インタビュー記事はこちらから読めます↓↓

これから

すこし、いやかなり長くなってしまいましたが、どうして私がここにいるのかということを知ってもらいたくて書かせていただきました。

ここまで読んでくださったあなたはぺぇたぁ検定2級レベルなので、これからは自信をもって街を歩いてくださいね!(笑)。

さて、私はwel-beeのほかのメンバーのようにインタビュー力や執筆能力が高いわけではないので、もうすでに不安なところもありますが、自分なりに感じたこと、発見したこと、伝えたいことなどをお届けしていければと思います。

あらためて、これからよろしくお願いします!

街で見かけたら大きな声で呼んでね!!

せーのっ!ぺぇたぁ!!

(おしまい)

  • 記事を書いた仲間
  • 新着記事
ぺぇたぁ

wel-beeにはいろんな"福祉"が集まっている。もしかしたらその中には自分の探していた福祉が見つかるかもしれないし、自分の言葉が、人生がだれかにとっての福祉となるかもしれない。

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