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インタビュー

ワンちゃんと一緒に暮らせる介護施設って!?【株式会社ワイグッドケア】

突然ですが、皆さんは介護にどのようなイメージをお持ちですか?大変そう?給料が低そう?正直に言うとあまり良いイメージを持たれないかもしれません。今回は、そのようなイメージを覆すべく会社を運営なさっている株式会社ワイグッドケア代表取締役社長の山崎さんにお話を伺いました。

株式会社ワイグッドケア
埼玉県、東京都、栃木県、神奈川県にある介護施設を運営しています。なんと、ワンちゃんと一緒に入居できる介護施設「ハートランド・エミシア久我山も運営しています。今回は、ハートランド・エミシア久我山にてインタビューをさせていただきました。

ワイグッドケア代表取締役社長 山崎保さん

改めてワイグッドケアさんの事業について教えて下さい!

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私たちの会社は、老人ホームやグループホームを合わせて23施設やっていて、今年6月に埼玉県、7月に宇都宮、10月に世田谷の二子玉川に施設ができる予定です。

なぜ介護事業をしようと思ったのですか?

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皆さんみたいな若い人たちが、介護に来てくれないんですよね。介護業界に来てもらうためには、 少しでも楽しい施設を作っていかなきゃって思って、突拍子もないことやろうと思って、それでこの施設を作ったんです。

若い人の介護離れはニュースでもよく聞きますよね。日本介護福祉士養成施設協会が発表したデータ(https://kaiyokyo.net/news/2023/000925/)によると、令和5年度(2023年度)の介護福祉士養成校の入学者数は前年度より605人少ない6,197人で、公式に記録が確認できる2006年以降、これまで最低だった2018年度をさらに下回り、過去最低となったことが明らかになりました。

施設の中にワンちゃんがいます!!

看板犬で副施設長の豆柴フクちゃんと触れ合う利用者の方
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は28年前から介護の仕事をやっていて、 施設長だった時にも、犬を飼ってる利用者の方がいたんですが、 犬を手放さないと入居できなかったから、犬と一緒に暮らせるような施設を作りたいっていう思いがずっとあって。

山崎さんの熱い思いが伝わってきます。でも、介護施設に犬を入れて良いのでしょうか?

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最初の時は結構苦労しながら、ここ(ハートランド・エミシア久我山)を立ち上げました。リスクも沢山あって、例えばワンちゃんを連れて入居したはいいけれども、飼い主さんである利用者の方が先に亡くなったら、その方が飼っていたワンちゃんをどうするのとか。

確かに、飼い主さんが亡くなってしまったらワンちゃんは取り残されてしまいますもんね。

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どうしようかって思った時に、自分たちの施設で飼えばいいって思ったんです。それと、働いている介護スタッフが全部で500人いるので、介護スタッフで里親になってくれる人に対して、里親手当をつけて、毎月5000円を支払うことをしていて。養育費じゃないけど、会社が負担するような形をとっています。

そうした取り組みがあることでワンちゃんも一緒に暮らすことができるんですね。

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高齢になって自分がもしかしたら先に亡くなってしまうかもしれないからと、ワンちゃんを飼わない人って結構多いんです。でも、最後はワンちゃんを我々が引き取るっていう条件にしているので、自分は犬が好きで施設でも飼いたいんだって方がいらしたんです。最後まで私たちが面倒を見るっていうことを知って、子犬から飼っていいですかって。

施設がワンちゃんの面倒を見てくれるなら安心して飼うことができますよね。

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そうなんです。お年寄りの方も生き甲斐がありますよね。お年寄りの方って介護状態になってくると、ゆっくりしてねとか、のんびりしてねって言われることが多いんですが、それってすごい屈辱的なんですよ、やっぱりプライドもあるので。ペットがいると、ペットは飼い主に頼るので飼い主の利用者の方は、自分が世話しなきゃいけないっていう使命感ができて、そういうのが生き甲斐になるんです。ただ漠然と施設で過ごして、ご飯が美味しければいいとか、レクリエーションが楽しければいいとかって、そういうものじゃないと思うんですよね。

ワンちゃんは入居者さんのよりどころになっているなと取材をしていて思いました。

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認知症が結構激しい方もいらっしゃるんですが、 ワンちゃんと一緒にいることで、感情が高ぶってしまったりされた時も、「今お部屋でワンちゃんが待っていますよ、一緒に行きましょうか」と声をかけると、落ち着かれてお部屋に戻られるというようなこともありますね。

取材したときに、ワンちゃんを見せにきてくださった入居者の方がいらっしゃいました。お話も面白く笑顔が素敵な方でした。

施設長の小澤さんに、ワンちゃんと利用者さんとの間で印象に残ってるエピソードも伺いました。

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の施設にいたパーキンソン病の方が、元々ご自宅でワンちゃんと住んでおられた獣医さんだったんですけど、ご病気のせいで、妄想とか幻覚・幻聴が出てしまって、施設のお部屋に戻れずに食堂でマットレスをひいて寝ている状態でした。それで、奥様からワンちゃんと一緒に住めば治るんじゃないかっていうご相談を受けて、急遽そこから転居の形でこちらに入居されたんです。初日からずっとワンちゃんを肌身離さず抱っこされていたんですが、そのおかげか幻覚とか幻聴が全く起こらずに、今では笑顔も見られるようになって。ワンちゃんの持つ力にびっくりしたお話ですね。

それは凄いですね!ワンちゃんが本当に大好きなのでしょうね。

最後に学生に向けてメッセージがあればお願いします。

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介護は大変だっていう風に思われていますが、それ以上に得られるものってたくさんあるんです。以前利用者の方がお亡くなりになったときに、ご家族から父は幸せでした、 母は幸せでしたって言っていただけるとね、この仕事をやってよかったっていう気持ちになるんですよ。そういうのがこの世界ってあるんです。ゲームのようなもので得られる達成感とはまた違った、この仕事やっていてよかったなと思える瞬間があるのが、この仕事のいいところです。

実際に入居者の方ともお話させて頂き、とても楽しい時間を過ごすことができました。今回は取材させて頂きありがとうございました!


ハートランド・エミシア久我山について詳しくはこちらから

そして、副施設長のフクちゃんと施設で暮らすワンちゃんたちのYoutubeチャンネルもあります!
とってもかわいくて癒されます🥰

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